おせち料理 その2
祝い肴は祝い肴三種とも呼ばれ、正月の祝に欠かせない料理で、祝い肴と餅を揃えれば最低限の正月の祝いができるということになっています。逆に、どんなに贅沢な料理を揃えても、祝い肴がないと正月の祝い膳の体裁が整わないということにもなるわけですね。
ただ、これも地方によっていろいろ違いがあって、日本全国同じということではありません。
関東では「田作り(たづくり)」「数の子」「黒豆」が必須というところで、関西では「田作り」のところが「たたき牛蒡」になるという説があります。
これらは、素材の性格や名前が縁起のいい連想が出来るので、お目出たいとされているものが多いです。
「田作り」に使うごまめ(片口イワシの稚魚)は田畑の高級肥料としてイワシが使われていた事から豊作を願って食べられますし、数の子は卵の数が多いことから子孫繁栄を願って、黒豆の 黒には魔よけの力があるとされ、また、まめに働き(勤勉)、まめに暮らせること(健康)を願って、たたき牛蒡は形や色が豊作のときに飛んでくると伝えられている黒い瑞鳥を連想させることから豊作を願って食べられた。
というような具合です。
年に一度しか食べられない高級食材、というようなものではないんですね。
他にも紅白かまぼこは紅白の色がめでたいから、伊達巻は諸説ありますが、華やかさ派手さを表す言葉で伊達政宗の派手好きに由来すること、巻き物(書物)に似た形から、知識が増えることを願う縁起物として、栗金団(くりきんとん)は「金団」が黄金の団子という意味(金の布団の意味とする地方もある)で、見た目の色合いが豪華で金塊のように見えるところから、 昆布巻きは「よろこぶ」の語呂合わせから。などとなっています。
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おせち料理 その1
おせち料理の「おせち」は、節日(節句のことなので、この日に作られる料理のことを言います。ですからほんらいは一年を通じて何回かあるわけですが、今では特に、正月に備えて年明けまでに用意されるお祝いの正月料理(献立)のことを指すようになっています。
冬ですから保存のきく料理にしておいて作り置き、正月に主婦が楽をするというようなことも言われていますが、最近は作るよりも買ったり、洋食を用意したりする家庭も増えて、だんだん伝統的なおせち料理は姿を変えているようです。
ただ、この日持ちのする料理法に関しては火の神である荒神を怒らせないため、正月に台所で火を使うことを避けるという平安時代後期からの風習により、正月には台所仕事をしないという説もあります。
本来は「年迎え」の膳として、大晦日に食べるものだったんですが、現在ではほとんどの地方で元日になってから食べるのが普通ですね。ただし、一部の地方には、かつての名残りで大晦日に食べる風習が残っているようです。 この風習の違いにより、出身地の違う新婚の二人が正月を迎えるときに、いつおせち料理を食べるかで喧嘩になったという話もかつてはあったようです。
おせち料理の基本は、お屠蘇、祝い肴三種(三つ肴)、雑煮、煮しめということになっていますが、地方によって食材が変わりますから、三つ肴、雑煮、煮しめの内容は変わってきます。
一般的におせち料理は、正月料理の献立すべてを指すのではなく、重箱詰めされた料理のことを指し、三つ肴と煮しめが、重箱に詰められます。重箱に詰めるのは、めでたさを「重ねる」という意味で縁起をかついだものだそうです。ですからお雑煮も重ねてお代わりをすると良いとか。
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しめ飾り
しめ飾りは新しいわらを使ったしめ縄で作ったお飾りのことで、神をまつ意味があるとか。
また橙を飾りますが「家が代々繁栄しますように」との願いで、うらじろを飾るのは「後ろ暗いところのないように」との願いやで長寿を願う意味があると言われています。
ちなみにうらじろはシダの葉ですが裏白ということなので、裏返しに付けます。鏡餅に敷くときも同じです。
飾りつけはできるだけ12月の27日か28日に行います。29日は「二重苦」とか「苦立て」と言われて嫌い、31日では元旦まで1日しか残ってないので「一夜飾り」と言われ敬遠されます(お葬式の飾り付けが1日で済むのと同じ事とされ、縁起が悪いということですね)。
取り払うのは関東では7日、関西では 15日とされているみたいですが、もともとは正月の期間が終わる小正月(1月15日)まで飾ったようです。
小正月に、注連飾りなどを焼く「とんど焼き」「左義長」などと呼ばれる風習が残っている地域もありますね。
7日までというのはそこまでが「松の内」ということです。
伊勢地方など、一年中注連飾りをしている地域もありますが、そういうところは特別です。
さて、このしめ飾り、地方によってデザインがいろいろ違います。ですから、地方から東京に出てきた人などの場合、いつも飾っていたしめ飾りが買えない、という人が多いはずです。
最近は、伝統にとらわれない新しいデザインのしめ飾りも売られるようになったので、そういうしめ飾りを飾る人も増えてきたようですね。
DIYの店などに行くとパーツとして売っているので、自分でオリジナルのしめ飾りを作るというのも楽しいかもしれません。
新しい藁を使った注連縄を使い、伝統から逸脱しなければきっと神さまも喜んでやってきてくれると思います。
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年賀状
お正月の準備で、まず一番最初に気になるのは年賀状ですね。郵便局でも早々と年賀状が売り出されますから、まずこれで「せかされる」感じはしてしまいます。
このブログもネットを利用しているわけですが、最近は携帯もあるし、Eメールで済ます人が増え、年賀状の売れ行きも郵便局では心配しているようですが、インクジェット用紙のハガキの割合も増え、パソコンでデザインして自分のプリンターで印刷する人が多くなりましたから、心配しているのは印刷や参加もしれません。
年賀状は、元々は年の初めに「お年始」として家に挨拶に行ったり、家に来たりするはずのものが簡素化されたもののようです。
ですから今でもお正月になってから年賀状を書くという人もいますね。
正月は、夏の盆と対応して、かつては半年ごとに先祖を祀る行事でした。
しかし、近年では、盆は先祖供養の行事とされ、対する正月はその年の豊作を祈る「神祭り」として位置付けられるようになりました。また、数え年では1月1日に歳を1つ加えていたことから、正月は無事に歳を重ねられたことを祝う意味もあります。
喪に服している場合には、正月を祝わない風習があります。ですから喪に服している場合、事前に喪中の葉書を送って「喪中」であることを伝えることで、年賀状を送ったり受けたりすることをしないという習慣にもなっています。
あと、わずかですが、旧正月を祝う年賀状を出す人もいます。日本以外のアジアでは旧正月を祝う国が多いですね。これはその人が旧暦を大事にしているからということなんでしょうが、忙しい時期に年賀状書きをしないでいいし、お正月に年賀状を送ってくれた人に確実に出せるという利点もあるようです。
